眼鏡橋は、笠岡市吉浜の菅原神社参道の池に架かる花崗岩製の石造アーチ橋で、県の重要文化財に指定されています。建造に従事したのは、地元の佐藤豊吉(豊造)という石工で、その堅牢な構造と優美なデザイン、また高度な技術には驚かされます。
通常、アーチ石橋の多くは半円か扁平(へんぺい)アーチですが、この橋は全円アーチであり、極めて珍しいともいわれています。
また橋のたもとには、建造の由来などを記した石碑が建っています。
橋の架かるこの池は、例年5月下旬ごろになると、紫色にカキツバタが咲き誇り、美しい景観を見せることで知られています。 出典:「あなたの街の近代化遺産ガイドブック」岡山県教育委員会