片上鉄道は、同和鉱業柵原鉱業所で掘られた硫化鉄鉱などの輸送のために、大正12年(1923年)に片上 – 和気間で一部開業し、その後、昭和6年(1931年)に片上 – 柵原間(33.8km)が全線開通しました。
“片鉄”の愛称で親しまれた鉄道は、吉井川に沿ってゆっくり走り、通勤通学の足としても利用され、かつての高瀬舟に代わる交通の主役でした。
しかし、鉱石輸送廃止後、片上鉄道は路線廃止への一路をたどり、平成3年(1991年)6月、長い鉄道の歴史に幕を下ろしました。
廃線となったその鉄道敷が、平成15年11月に自転車道としてよみがえりました。沿道には当時の面影が残っています。 出典:岡山県土木部