誕生寺は、浄土宗他力念仏門の開祖、法然(ほうねん)上人誕生の地であり、建久4(1193)年に法力房蓮生(れんじょう)が、師法然上人の命を受けて、生家を寺院に改めたものといわれています。
無垢橋は、この誕生寺境内を流れる片目(かため)川に架かる、長さ約7mの珍しい石造方丈(ほうじょう)橋です。橋の形状は、擬宝珠(ぎぼし)の付いた柄柱(えばしら)、丸く加工された高欄(こうらん)をはじめとして、木橋の材料をそっくり石に置き換えたように造られています。特に、桁(けた)の上に載せられたように見える丸太状の石は、高欄から外側のみの長さしかなく、明らかな装飾です。 出典:「あなたの街の近代化遺産ガイドブック」岡山県教育委員会