岡山県と鳥取県を結ぶ国道373号(志戸坂峠道路)の旧道トンネルで、昭和9年~55年まで供用されました。新しい志戸坂トンネルの開通に伴い現在は閉鎖されていますが、565mもの延長は当時珍しく、3段になった石のアーチ環と3段の笠石が当時を偲ばせます。トンネル手前に竣工当時の石碑(S9年9月、岡山縣)が残っています。
トンネル閉鎖後、岡山県側は西粟倉村が管理し、シイタケ栽培施設として活用していたこともありました。 出典:(参考文献)日本の近代土木遺産-現存する重要な土木構造物2800選 発行者 社団法人土木学会 古木守靖