井倉橋は、昭和9年(1934)の室戸(むろと)台風の災害後に復旧された高梁川水系の橋梁群の一つで、ソリッドリブ・タイドアーチという当時の代表的な形式を採用しており、紅葉が美しい井倉渓を彩る景観の一つとなっています。
御茶屋橋は、昭和3年に旧国道180号の高梁川に架けられた鉄筋コンクリート桁(けた)橋です。現在は各部に損傷が見られますが、建造当初は周囲の環境にマッチした美しい橋であったと想像され、特に重厚な橋脚、扁平(へんぺい)なアーチ桁や万成石(まんなりいし)(花崗岩)製の親柱(おやばしら)に施された装飾は目を引きます。 出典:「あなたの街の近代化遺産ガイドブック」岡山県教育委員会