~街角のランドマークとなる信用金庫~
<建築家>安藤忠雄
おかやま信用金庫内山下スクエアは、おかやま信用金庫創立100 周年を記念して発祥の地に建築されました。シンボリックな建築物でありながら、隣接する旧日本銀行岡山支店(ルネスホール)などの歴史的な街並みに配慮した建物計画がなされており、周辺地域の景観形成を先導する建築物として平成25年度(2013年度)岡山市景観まちづくり賞を受賞しています。
箱形部分にある壁面緑化とガラスによる大きな楕円形の塔が印象的な外観であり、楕円形の塔部分はエレベーターのある吹き抜け空間です。壁面緑化や屋上テラスかららせん状につながる手入れの行き届いた植栽は、街並みにうるおいを創出しています。
エレベータホールは、スリットからの自然光と間接照明のみの打ち放しコンクリートの空間となっており荘厳な印象を受けます。明るく親しみのある外観からは想像できない内部の意外性に驚嘆させられます。北側の壁面はガラスを多く用いることで、ルネスホールの景観を取り入れるとともに、セミナールームなどで賑わう様子を外部へ発信できるようになっています。
「表町地区の新しいランドマークとして、多くの人に集ってもらえるような場所にしたい」という建築主の想いを安藤忠雄氏が実現した建築物となっています。