~次代のアスリートを送り出す建築~
<建築家>安藤忠雄
山あいの穏やかな田舎の風景を抜けた先に、ガラス張りの壮大な建物が見えてきます。この建物こそが安藤忠雄氏が設計したアスリートホール“TOPGUN”です。このアスリートホールは時計台校舎へと導くゲートも構成しており、その壮大なゲートはキャンパスのシンボルになっています。ゲートの中央に穿たれた穴は、突き抜けてゆけという設計者のメッセージを感じます。“TOPGUN”とは“トップクラスの人”、“精選された人”という意味であり、世界基準の能力と豊かな人間性を持ち合わせたアスリート育成の場所になるよう名づけられたそうです。その名のとおり、3面300畳の面積を誇る日本女子柔道最大級の専用道場を持ち、東京2020オリンピックの事前トレーニングキャンプの候補地になっています。柔道場の他にも、剣道場、ホール、トレーニングセンター、有酸素・フリーエリア、サウナルームなど、様々な競技施設がそろっています。また、安藤氏が“空の道場”と名付けた屋上の空間では、屋外トレーニングも可能です。
アスリートホールの他に、キャンパス内には、学舎“PHILOSOPHIA”やカフェテリア“HARMONY”など、安藤氏が設計した建築物があります。学舎“PHILOSOPHIA”とつながるセミナーホール“SOUTHERN CROSS”は、300名が収容でき、木のぬくもりを感じられる明るく穏やかな空間になっています。